【法人向け】通信費削減の方法|削減につなげる全体整理と“見えていないコスト”の洗い出し
通信費の見直しは、いきなり回線ごとに比較するのではなく「全体の可視化」から始めるのが最も効果的です。
通信費が高いと感じている企業の多くは、「どの回線にいくらかかっているか分からない」「未使用や過剰契約に気づいていない」という状態になっています。
実際、通信費は内訳を整理するだけで、10〜30%削減できるケースが多く発生します。
本記事では、
- ・通信費が高くなる理由
- ・まず何から着手すべきか
- ・実務で使える見直し手順
を整理し、最小の手間で無駄を特定する方法を解説します。
通信費とは何か
通信費は以下の3つで構成されます。
- ・インターネット回線
- ・固定電話回線
- ・モバイル回線(法人スマホ)
重要なのは、別々に契約・管理されていることが多い点
その結果、「全体コストが見えない」「重複や無駄に気づかない」という状態が発生します。
見直しの出発点は、この3つを横断して一覧化すること
通信業界の構造
通信費を見直す際は、「どの立場の事業者と契約しているか」を把握する必要があります。
ここでコスト差が生まれます。
① 回線事業者(キャリア):インフラの”所有者”
インフラを自社で保有し、直接サービスを提供する企業です。いわゆる大手キャリアが該当します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メリット |
・通信品質が高く、安定性に優れる ・全国規模で広範囲をカバー ・障害時の対応も迅速で安心感がある |
| デメリット |
・料金は比較的高め ・プランの自由度が少なく、料金設定や契約条件は画一的な傾向 |
コストは高くなりやすく、見直し余地が大きい領域です。
② 再販事業者:インフラの”借り手”
回線事業者からインフラを借り、自社ブランドでサービスを展開する企業です。
コストパフォーマンスに優れたプランが多く、中小企業にも導入しやすいのが特徴です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メリット |
・料金が安く、柔軟なプラン構成が可能 ・用途や業種に特化したサービスが選べる ・契約期間や解約条件が緩やかな場合が多い |
| デメリット |
・通信品質が回線事業者に依存するため、混雑時には通信速度が低下することがある ・サポート体制にばらつきがあり、法人対応に不安が残る場合も |
コスト削減を検討する際の有力な選択肢になります。
③ 販売代理店:契約の”仲介者”
通信サービスの「仲介役」を担うのが販売代理店です。実際の回線は他社が提供しており、プラン提案や契約手続きの窓口となります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メリット |
・複数サービスの比較提案を受けられる ・導入や移行時のサポートを受けやすい |
| デメリット |
・提供されるサービス品質は元の回線事業者に準拠 ・契約後の問い合わせ先が分かりづらくなることも |
提案内容によってコストが大きく変わるため比較が重要です。
なぜこの構造を理解する必要があるのか
この構造を理解することで、どこにコスト差が生まれているかが明確になります。
通信費削減は、「どの立場の事業者を選ぶか」で大きく変わります。
通信費が高止まりする理由
通信費は、構造的に高止まりしやすいコストです。
回線ごとに見直しが行われていない
複数回線が放置され、無駄が蓄積します。
確認ポイント
- ・1年以上見直していない契約がある
- ・担当者が不明な回線がある
利用実態と契約が合っていない
契約と実際の利用にズレがある状態です。
確認ポイント
- ・データ使用率が50%未満
- ・3ヶ月以上使われていない回線
- ・不要なオプションが付いたまま
管理が分散している
部門ごとに契約され、全体が見えません。
確認ポイント
- ・総通信費を即答できない
- ・部門ごとに契約している
比較せずに契約が継続されている
見直しされず、相場より高い状態が続きます。
確認ポイント
- ・契約更新時に比較していない
- ・1社の提案だけで決定している
長期契約・違約金の影響
契約更新のタイミングを逃し、見直しが先送りされるケースです。
確認ポイント
- ・更新月を把握していない
- ・解約条件を確認していない
通信費削減の進め方
通信費削減は、以下の2ステップで進めると効率的です。
① 全体の可視化・無駄の特定
まずは、すべての回線とコストを一覧化します。
最低限整理する項目
- ・回線種別
- ・契約会社
- ・回線数
- ・月額費用
- ・年間費用
- ・利用状況
この時点で無駄の大半は特定できます
チェックリスト
- ✔ 未使用回線がないか
- ✔ プランが過剰になっていないか
- ✔ 不要なオプションが付いていないか
- ✔ 部門ごとに重複契約していないか
② 回線ごとの最適化
可視化した情報をもとに、回線ごとに最適な構成へ見直します。
- ・回線・事業者の再選定
- ・構成の見直し(例:クラウドPBX)
- ・プランの適正化
コストと品質のバランスを取りながら、最適化を進めます。
通信費削減につながる回線ごとの見直しポイント
通信費は、回線ごとに見直すことで効率的に削減できます。
回線別の削減手順は、以下の記事で解説しています。
金額インパクトの大きい順に見直しを進めましょう。
インターネット回線
業務効率に直結するため、コストだけで判断すると失敗につながります。
▶ インターネット回線の見直し方法はこちら
速度を維持しながらコストを下げる具体手順を解説
固定電話回線
構成によってコスト差が大きく出る領域です。
▶ 固定電話コスト削減の具体的方法はこちら
未使用の番号や過剰なチャネルの整理から削減を進めるポイントを解説
モバイル回線(法人スマホ)
短期間で削減効果が出やすい領域です。
▶ モバイル回線(法人スマホ)の見直し方法はこちら
無駄な回線・プランを整理する具体手順を解説
通信費削減を効率化するには
通信費の削減は「全体を整理し、回線ごとに見直す」ことで実現できます。
一方で、契約内容の整理や利用状況の把握、複数社での比較など、実務としては一定の手間がかかります。
自社だけで進めるのが難しい場合は、外部の専門サービスを活用することで、無理なく最適化を進めることができます。
invoxコスト分析は、通信費を含む間接コスト全体を可視化し、構造の整理から削減までを一貫して支援するサービスです。
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