SaaSコスト削減の方法|費用が増え続ける理由と見直しの進め方
SaaSコストは、適切に管理することで10〜30%の削減余地が見込める場合があります。
「気づいたらSaaSの費用が増えている」
この感覚は、多くの企業で共通しています。偶然ではなく、構造的に起きやすい問題です。
SaaSは導入が簡単な分、管理されないまま増えやすく、気づけば固定費として膨らんでいきます。
特に、契約・請求・利用が分断された状態では全体像が見えず、小さな無駄が放置されがちです。
本記事では、SaaSコストが増える理由を整理したうえで、削減の考え方と具体的な実務手順を解説します。
目次
SaaSコストとは
SaaSコストとは、クラウドサービスの利用に伴う費用の総称です。
導入のハードルが低いため、部門や個人単位で利用が広がりやすいのが特徴です。
その結果、管理されないままツールが増え、利用実態と切り離されたコストが積み上がっていきます。
SaaSコストが増えやすい理由
野良SaaSの発生による重複
クレジットカードで簡単に導入できるため、部門ごとに独自導入が進みやすくなります。
同じ用途のツールが複数存在し、無駄なコストが発生します。
単価が小さく意思決定が甘くなる
1ユーザーあたり数百円〜数千円と低額なため、導入の心理的ハードルが低く、積み重なって大きな固定費になります。
利用状況が把握されていない
未ログインユーザーや不要なアカウントが残ったままになることで、見えない無駄が増加します。
契約更新が自動化されている
年額契約や自動更新により、見直されないままコストが継続します。
契約・請求・利用が分断されている
購買・経理・各部門に管理が分かれており、全体像を把握できないことが根本原因です。
なぜ従来の管理では削減できないのか
多くの企業では「請求額」だけを見てコスト管理を行っています。
しかし、それだけでは無駄の特定はできません。
よくある失敗
- ・台帳はあるが更新されていない
- ・利用状況が確認できていない
- ・契約更新日を把握していない
この状態では、削減施策を打っても効果は限定的です。
SaaSコスト削減の具体的手順
STEP1:契約・請求・利用の可視化
まずは、契約しているSaaSの全体像を把握します。
以下のデータをもとに洗い出すのが基本です。
- ・会計データ(通信費・外注費などの勘定科目)
- ・クレジットカード明細
- ・各SaaSの管理画面
- ・部門へのヒアリング
特に、カード決済や個人契約のSaaSは見落とされやすいため注意が必要です。
請求書ベースだけでなく、支払い方法を横断して確認することが重要です。
STEP2:無駄の特定
可視化した情報をもとに、削減余地を特定します。
以下のような基準で整理すると判断しやすくなります。
- ・直近3ヶ月ログインがないユーザー
- ・利用人数と契約ライセンス数に乖離がある
- ・同一用途のSaaSが複数存在している
- ・契約しているが利用実態が不明なサービス
この段階では「正確さ」よりも「全体傾向の把握」を優先します。
STEP3:削減の実行
特定した無駄に対して、優先度の高いものから対応します。
主な施策は以下の通りです。
- ・未利用アカウントの削除
- ・ライセンス数の見直し
- ・重複SaaSの統合
未利用アカウントの削除や重複SaaSの統合は、比較的短期間で成果が見えやすい施策です。
STEP4:契約条件の最適化
最後に、契約条件の見直しを行います。
- ・契約単価の交渉
- ・年額契約への切り替え検討
- ・不要オプションの削除
特に契約更新のタイミングは見直しの好機です。
事前に更新日を把握し、準備しておくことで削減余地を広げることができます。
SaaSコスト削減チェックリスト
SaaSコストの見直し時に、まずこの観点で“削減余地があるか”を判断してください。
- ・直近3ヶ月以上ログインしていないユーザーが存在していないか
- ・利用人数に対して契約ライセンス数が過剰になっていないか
- ・同一用途のSaaSが複数契約されていないか
- ・契約更新日を把握できているか
- ・利用状況を定期的に確認する運用になっているか
いずれかに該当する場合は、削減対象として優先的に見直すことを推奨します。
特に「未利用ユーザー」と「重複SaaS」は削減効果が出やすいため、優先的に対応します。
削減効果の目安
実務上は、以下のような削減余地が目安になります。
- ・未利用アカウント削減:5〜15%
- ・重複SaaS統合:10〜20%
- ・契約最適化:5〜10%
複数の施策を組み合わせることで、合計20%以上の削減につながる場合もあります。
SaaSコスト削減でよくある失敗
可視化に時間をかけすぎる
完璧を目指すと進まなくなります。まずは主要サービスから着手します。
一度だけの見直しで終わる
継続的に運用しないと、すぐに元に戻ります。
部門調整が不十分
現場の合意なしに削減を進めると、業務に支障が出る可能性があります。
まとめ
SaaSコストは、構造的に増えやすいコストです。
削減のポイントは以下の3点です。
- ・契約・請求・利用を一体で把握する
- ・無駄を特定して優先的に削減する
- ・継続的に管理できる仕組みを作る
まずは、自社のSaaS契約の棚卸しから始めてみてください。
SaaSコスト削減を効率化するには
SaaSコストの見直しは効果が見えやすい一方で、請求整理・利用確認・社内調整などの実務負荷が発生します。
自社だけでの対応が難しい場合は、外部サービスの活用も有効です。
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