ガス料金を削減!今すぐできる見直し方法
invoxではじめるコスト分析~ガス料金編~
昨今の資材高騰や人件費の上昇により、多くの企業でコスト削減の意識が高まっています。一方で、燃料価格の変動やエネルギー政策の影響を受けやすいガス料金について「削減は難しい」と感じている方も多いのではないでしょうか。しかし、契約内容や料金の仕組みを見直すことで、ガス料金を適正化し、コスト削減につなげることが可能です。
本記事では、ガス料金の基本構造や見直しのポイントをわかりやすく解説します。初めて取り組む方でも実践しやすい内容となっていますので、ぜひ参考にしてください。
今すぐチェックして、無駄なコストを削減する第一歩を踏み出しましょう。
目次
都市ガスとLPガスの違い
ガス料金を見直す前に、まずは都市ガスとLPガスの違いと、コストを考える際に抑えておきたいポイントを理解しましょう。

point① LPガスの発熱量は、都市ガスの約2倍である
都市ガスと比べ、LPガスの方が約2倍のエネルギーを生み出せるのが特徴です。
そのため、同じ熱量を得るために必要なガスの使用量はLPガスの方が少なくて済む一方、1m³あたりの単価はLPガスの方が高いため、都市ガスとLPガスを比較する際は単純なm³単位の比較ではなく、熱量ベースでの計算が重要になります。
point② 都市ガスの個人契約は公共料金制だが、法人契約は自由料金
都市ガスの家庭向け料金は「規制料金」として政府の認可を受けた固定価格ですが、法人向け契約(特に大口需要家)は「自由料金」としてガス会社との交渉次第で料金が変わる仕組みになっています。
都市ガスとLPガスの料金構成を理解しよう
都市ガスとLPガスの料金は、一般的に以下の計算式で求められます。
都市ガスの料金構成

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・定額基本料金
毎月必ず支払う固定料金です。ガスの使用量に関係なく、契約内容に応じて決まります。 -
・流量基本料金
ガスの使用量を計測する「流量計(メーター)」の種類に応じて設定される基本料金で、大型メーターを使うほど高くなります。使用量が少なくても一定額が請求されます。 -
・最大需要月基本料金
過去の一定期間(通常1年間)で最も多くガスを使用した月の最大使用量を基準に設定される基本料金。
大口契約の法人向けに適用され、急激な使用量の増加に対応できるように、契約したガス容量に応じた料金がかかります。 -
・基準単位料金
ガス1m³あたりの単価。 -
・原料費調整金
ガス会社が仕入れ価格の変動を反映する仕組みになっており、ガス原料の価格変動に応じて毎月調整される料金です。
原油価格が高騰すると原料費調整金が加算され、逆に、原油価格が下がると減算されることもあります。 -
・ガス使用量
1か月間に使用したガスの量(m³)。
LPガスの料金構成

LPガスには、都市ガスにない「設備料金」が含まれるのが特徴です。
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・設備料金
ボンベ、メーター、調圧器、配管などのリース費用やメンテナンス費用です。契約内容によって異なります。
請求書を使って現在のガス利用状況や契約内容を確認しましょう
ガス料金請求書の「見るべきポイント」
請求書をチェックすることで、現在の契約が適正かどうか判断できます。
過去の請求書を確認し、以下のポイントから自社の契約状況を把握しましょう。
① 使用量の年間推移を確認する
ガスの使用量は季節や業務の変動によって大きく変わることがあります。過去1年間の請求書を振り返り、使用量のピークと閑散期を把握しましょう。
場合によっては使用量に応じた料金プランの見直しが必要か判断します。
② 料金単価をチェックする
ガスの1m³あたりの単価は契約内容や事業者によって異なり、同じ種類のガスでも料金が変動します。
過去の請求書で自社の単価を確認し、業界相場や他社の単価と比較しましょう。自治体や業界団体の公表価格を参考にするほか、複数の事業者に見積もりを依頼し、相場を把握しましょう。
③ 契約形態(大口契約 または 一般契約)を確認する
法人向けのガス契約には、一般契約と大口契約があります。大口契約では使用量に応じた割引が適用されるため、契約内容を確認し、条件が適正か見直すことが重要です。
現在の契約が一般契約の場合でも、大口契約への切り替えでコストを削減できる可能性があります。
④ 設備費用(リース・保守費用の有無)を確認する
ガスメーターやボンベ、調圧器などの設備がリース契約か自己所有かを確認しましょう。リースの場合、月々の設備使用料が発生するため、契約内容によっては所有に切り替えることでコストを抑えられる可能性があります。
保守・点検費用が請求に含まれているかも確認し、不要な費用が発生していないか見直しましょう。
上記を理解し、まずは現状を正確に把握しましょう。
過去1年分の請求書を確認し、自社の使用量や契約プランを整理することが重要です。
ガス会社の具体的な見直し方法
ステップ1:見積条件書を作成する
過去の請求書から得た見積作成に関わる情報を抽出、整理します。
各社が同様の条件で見積り作成できることが重要です。
見積条件書の項目例
- ・ 対象施設(供給地点番号やお客様番号が判るとより精緻な提案が受けやすい)
- ・ 年間を通じた各月の使用量
- ・ 現在利用しているガスの種別
- ・ 設備費の有無や内訳
ステップ2:可能性のある企業をピックアップし、複数社に相見積もりを依頼する
ガスは成分や導管設備の有無に加え、事業者の登録制や認可制をとっているため、それぞれの使用場所に供給できる事業者は限定されます。都市部では都市ガスが使えますが、地方ではLPガスしか選べない場合もあります。
そのため、経済産業省資源エネルギー庁の『ガス小売事業者一覧』や『LPガス認定保安事業者リスト』などを活用し、網羅性を担保しながら供給可能な事業者を特定しましょう。
ステップ3:各社の提案を基に総合的に判断し、ガス会社を選定する
単純な価格比較だけでなく、契約条件やサポート体制も含めて、自社にとって最適な事業者を選びましょう。例えば下記のような観点が挙げられます。
- ・ 熱量換算による使用量の比較
ガスの種類によって発熱量が異なるため、単純なm³単位ではなく、熱量(kcalやMJ)換算で比較することが重要です。ガスの種類や供給方法を切り替える場合は、同じ熱量を得るための使用量で試算しましょう。 - ・ 原料費調整額の算定基準と変動上限の有無
原料費調整額の算出方法や変動幅は事業者ごとに異なるため、調整の根拠が明確か、上限が設定されているかを確認しましょう。
市場価格の変動リスクを抑え、不利な契約を避けることが大切です。 - ・ 保安・緊急対応体制の充実度
ガスの安定供給には、保守点検や緊急時対応の体制が重要です。災害時の供給継続やトラブル時の対応スピードを確認し、24時間対応や定期点検の有無を比較しましょう。
ガス料金の削減に向けて
ガス料金削減には「年間ガス使用量の把握」と「事業者リストの活用」が、効率的に無駄なコストを削減するためのポイントです。まずは、請求書を確認してみましょう。
ガス料金の見直しは効果が期待できる一方、手作業で請求書を分析し交渉するのは時間も手間もかかります。「手間なく削減に取り組みたい」という方は、ぜひinvoxコスト分析をご検討ください!
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