請求書受領業務を効率化するには?受け取り方法別に徹底解説

経理業務の中でも、毎月多くの時間を費やすのが「請求書の受領・確認・処理」です。取引先ごとに紙・PDF・クラウド経由など受け取り方法がバラバラで、仕訳や支払処理に進むまでの作業が煩雑になりがちです。
また、電子帳簿保存法やインボイス制度の施行により、受領した請求書の電子保存や法的要件への対応も求められています。
この記事では、請求書受領業務の基本から、受け取り方法ごとの特徴と課題、そして業務効率化に役立つツールや仕組みをわかりやすく解説します。

請求書受領業務とは

請求書受領業務とは、取引先から送付される請求書を受け取り、内容を確認・仕訳・支払処理へつなげるまでの一連のプロセスを指します。一般的な流れは次のとおりです。

請求書受領の基本フロー

① 受け取る(郵送・メール・クラウド)
    ↓
② 内容を確認する(金額・取引内容・日付など)
    ↓
③ 承認・支払予定を登録する(支払日・勘定科目・部門など)
    ↓
④ 会計システムへ反映・保存する(仕訳計上・電子保存)
    ↓
⑤ 支払を行う(総合振込を実行)

このフローをスムーズに回せるかどうかで、支払漏れ防止・債務管理・キャッシュフロー管理・法令対応の精度が大きく変わります。
次の章では、この受領業務にどのような課題があるのかを整理していきます。

請求書受領の課題

受領方法の増加による負荷

紙で届く請求書に加えて、メール添付のPDF、各社のクラウドサービスやポータルサイト経由で届く請求書が混在すると、受領の入り口が複数に分散します。
担当者は、郵便物の確認・代表メールアドレスのチェック・各サービスへのログイン・請求書PDFのダウンロードといった作業を毎回行う必要があり、
「どこに、どの請求書が届いているのか」を追いかけるだけで手間がかかります。

こうした環境では、

  • 特定のサイトを確認し忘れて請求書を見落とす
  • メールとクラウドの両方で同じ請求書が届き、二重登録してしまう
  • 担当者ごとに「見に行く場所」が違い、業務が属人化する

といった問題が起きやすくなります。

フォーマットのばらつき

取引先ごとに請求書の形式や記載項目が異なるため、金額・日付・消費税区分などを毎回確認する必要があります。OCRの読み取り精度にも影響し、手修正が発生しやすい点が課題です。

入力・承認作業の属人化

メールや紙で受け取った請求書を担当者ごとに処理していると、誰がどこまで処理したかが不明確になります。承認ルートが属人的だと、支払漏れや二重登録のリスクも高まります。

保存・検索の煩雑さ

紙の請求書は保管スペースが必要で、電子データも整理ルールが曖昧だと検索に時間がかかります。法制度に対応するためのタイムスタンプや検索性確保も負担になります。

受取方法別の課題

紙の請求書を受け取った場合

紙の請求書は依然として多くの取引先で利用されています。郵送・手渡しで受け取る場合、開封・押印・スキャン・仕訳入力・保管といった工程が必要になり、経理担当者の負担が大きくなります。

効率化のポイント:

  • スキャナ保存制度(電子帳簿保存法対応)を活用し、紙を電子化して管理
  • AI OCRを利用してデータ化を自動化

これにより、紙でも電子請求書と同じ運用フローに統一できます。ですが、紙での受領をやめて、電子で受領できるのが一番手間が少ないため、そのようにできないか取引先と交渉してみましょう。

PDF請求書をメール添付で受領

取引先からメールで送られるPDFを保存し、経理担当者が会計システムに入力する形式が主流です。
送付が早く、紙の保管が不要な反面、受信フォルダでの仕分けや重複確認が手作業となりやすく、ファイル整理や検索が煩雑になりやすいのが特徴です。
ですが、パスワードのメールが別途送付されてくる、いわゆるPPAP問題もありますので、メール受信と同時に自社のシステムにアップロードされたり、承認・回覧しやすいような仕組みを構築することが必要です。PPAPについては請求書のメール添付のセキュリティについての記事をご覧ください。

対応のポイント:

  • 請求書受信用の専用メールアドレスを設定し、一括管理
  • 受信と同時に承認や回覧ができるシステムやフォルダに自動的にアップロードされる仕組みを構築
  • OCRやAIを活用した自動データ化

クラウドサービスで受領

取引先が請求書発行システムを利用している場合、クラウド上で受領するケースが増えています。受領履歴が自動記録され、システム間でのデータ連携も容易です。
クラウドサービスで受領するとクラウドサービス自体が電子帳簿保存法やインボイス制度に対応していることが多いため、受領側も安心できる面もあります。
一方で取引先ごとに異なるサービスを利用していると、複数ポータルの確認が必要になったり、受領側の電子帳簿保存法対応は別途必要なケースも多いため、必ず便利になるとも言えません。

対応のポイント:

  • 自社側も受領プラットフォームを導入し、複数取引先を一元管理
  • 電子帳簿保存法対応の保存機能を備えたツールを選定

請求書処理で知っておくべき法制度

請求書に関連する法制度として、インボイス制度と電子帳簿保存法があります。
これは必ず知っておくべき法制度なので、この機会に学びましょう。詳しくは請求処理にまつわる法制度で解説していますので、ご覧ください。

まとめ

請求書受領業務は、取引先の多様化や各種法制度への対応が求められることで、年々複雑になっています。紙・PDF・電子データなど形式が混在していても、クラウドツールを活用すれば、受領・確認・保存のプロセスを自動化し、経理業務全体の生産性を高めることが可能です。

請求書処理を効率化し、経理DXを進めたい場合は、まず請求書受領システムの導入を検討してみてください。主要なシステムは、【比較表つき】請求書受領システムを機能・特徴で徹底比較の記事で紹介していますので、情報収集の際にお役立ていただけます。

なお、invox受取請求書は、コストパフォーマンスの高さと使いやすさについて多くの企業様から評価をいただいています。業務改善の具体的な進め方を相談したい方は、個別相談会もお気軽にご利用ください。

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