請求明細から生成する仕訳辞書
invox発行請求書は仕訳辞書をつかって、請求書の内容をもとに売上計上仕訳を生成できます。
仕訳辞書の仕訳明細の生成方法には「パターンを定義する」と「請求明細から生成する」の2つがあり、ここでは「請求明細から生成する」について説明します。
仕訳辞書の設定方法は仕訳辞書をご覧ください。
請求明細から生成される仕訳の内容
請求明細1行を1つの仕訳明細として、仕訳が生成されます。
請求明細の金額と税区分をもとに計算された税込金額が、仕訳明細の金額に設定されます。
仕訳明細の税率ごとの合計金額と、請求書の税率ごとの請求金額を一致させるための自動調整が行われます。
差額は同じ税率の中で最も金額が大きな仕訳明細で調整されます。
仕訳辞書の設定
①勘定科目・補助科目
設定方法
「固定値」と「条件を設定」から選択します。
「固定値」の場合、請求明細の内容に関わらず、勘定科目と補助科目を固定で設定します。
「条件を設定」の場合、請求明細の条件によって設定する勘定科目と補助科目を変えられます。
勘定科目
「設定方法」が「固定値」の場合のみ表示されます。
勘定科目と補助科目を設定します。
条件
「設定方法」が「条件を設定」の場合のみ表示されます。
設定を適用する条件を設定します。
この設定に合致する明細の場合に、「設定値」の勘定科目と補助科目が仕訳明細に設定されます。
条件として使用できる請求明細の項目は「品番」「品名」、請求明細項目設定で追加した項目です。
これらの項目が、指定した文字列と等しいか、などを条件として設定します。
設定値
「設定方法」が「条件を設定」の場合のみ表示されます。
条件を満たす場合に仕訳明細に設定する勘定科目と補助科目を指定します。
条件は複数設定できます。
どの条件にも合致しない場合は、デフォルト仕訳設定の勘定科目と補助科目が設定されます。
②税区分
「自動判定」の税区分を設定すると、請求明細の税区分から自動で判定された税区分が設定されます。
その他の税区分を設定すると、請求明細の税区分に関わらず、固定の税区分が設定されます。
③部門
「設定しない」「自動判定」「固定値」から選択します。
「自動判定」の場合、請求書の部門が設定されます。
「固定値」の場合、部門を固定で設定します。
④明細金額
請求明細の金額と税区分をもとに計算された税込金額が設定されます。
⑤摘要
設定方法
「固定値」と「条件を設定」から選択します。
「固定値」の場合、摘要を固定で設定します。
「条件を設定」の場合、請求明細の条件によって設定する摘要を変えられます。
摘要
「設定方法」が「固定値」の場合のみ表示されます。
「${品名}」などのパラメータを指定すると、請求明細から読み取られた品名に置換されて摘要が生成されます。
固定の文字列を設定することもできます。
条件
「設定方法」が「条件を設定」の場合のみ表示されます。
設定を適用する条件を設定します。
この設定に合致する明細の場合に、「設定値」の摘要が仕訳明細に設定されます。
条件として使用できる請求明細の項目は「品番」「品名」、請求明細項目設定で追加した項目です。これらの項目が、指定した文字列と等しいか、などを条件として設定します。
設定値
「設定方法」が「条件を設定」の場合のみ表示されます。
条件を満たす場合に仕訳明細に設定する摘要を指定します。
ここでも「${品名}」などのパラメータが使用できます。
条件は複数設定できます。
どの条件にも合致しない場合は、デフォルト仕訳設定の摘要が設定されます。
パラメータ
摘要には固定の文字列の他、以下のパラメータが設定できます。
パラメータ | 利用例 | 概要 |
${品番} | ${品番} ↓ N001 |
請求明細の品番を表すパラメータです。 |
${品名} | ${品名} ↓ 備品 |
請求明細の品名を表すパラメータです。 |
${単価} | ${単価} ↓ 1000 |
請求明細の単価を表すパラメータです。 |
${単位} | ${単位} ↓ 個 |
請求明細の単位を表すパラメータです。 |
${小計} | ${小計} ↓ 10000 |
請求明細の小計(=単価×数量)を表すパラメータです。 |
${計上年} | ${計上年}年分 ↓ 2020年分 |
計上日の年4桁を表すパラメータです。 |
${計上月} | ${計上月}月分 ↓ 6月分 |
計上日の月2桁を表すパラメータです。下記のように記述する事で±6の調整が可能です。 ${計上月-1}:前月 ${計上月+1}:翌月 |
${計上日} | ${計上日} ↓ 2020年6月30日 |
計上日(YYYY年M月D日)を表すパラメータです。 |
${請求ID} | ${請求ID} ↓ II2181000581 |
請求IDを表すパラメータです。 |
${請求番号} | ${請求番号} ↓ 202312000001 |
請求番号を表すパラメータです。 |
${件名} | ${件名} ↓ 3月分利用料 |
請求の件名を表わすパラメータです。 |
${得意先} | ${得意先} ↓ 株式会社invox |
請求の得意先の名称を表すパラメータです。 |
${得意先コード} | ${得意先コード} ↓ DW001 |
請求の得意先のコードを表すパラメータです。 |
${部門} | ${部門} ↓ 開発部 |
請求の部門の名称を表すパラメータです。 |
${プロジェクトコード} | ${プロジェクトコード} ↓ PJ001 |
請求のプロジェクトのコードを表すパラメータです。 |
${プロジェクト} | ${プロジェクト} ↓ invox導入プロジェクト |
請求のプロジェクトの名称を表すパラメータです。 |
${借方部門} | ${借方部門} ↓ 開発部 |
仕訳明細の借方に設定された部門の名称を表すパラメータです。 |
${貸方部門} | ${貸方部門} ↓ 開発部 |
仕訳明細の貸方に設定された部門の名称を表すパラメータです。 |
${書類URL} | ${書類URL} ↓ https://web.invox.jp/issue_invoice/9999 |
請求書イメージが確認出来る詳細画面のURLを表すパラメータです。 |
${ユーザ定義項目のラベル} | ${ユーザ定義項目のラベル} ↓ ユーザ定義項目の値 |
請求項目設定や請求明細項目設定で設定したユーザ定義項目を表わすパラメータです。 ユーザ定義項目で設定したラベルを指定すると値に置き換わります。 明細に対するユーザ定義項目は仕訳辞書が「請求明細から生成する」の場合にのみ利用可能です。 ※「テキスト(複数行)」の項目は改行がなく1行のデータとして出力されます。 |
※設定例:(${品番})${品名} ${単価}×${数量}${単位} 小計 ${小計}
⇒摘要生成後:(N001)備品 1000×10個 小計 10000
⑥得意先
「設定しない」「自動判定」「固定値」から選択します。
「自動判定」の場合、請求書の得意先が設定されます。
「固定値」の場合、得意先を固定で設定します。
⑦借方を編集する
請求明細から生成する仕訳辞書の場合、仕訳辞書の借方を編集することができないため、チェックボックスが無効になっています。
請求明細から生成される仕訳の借方明細は、デフォルト仕訳設定(売上計上)の内容で設定されます。